【こころ検定2級対策】vol.11 精神医科学 精神疾患-2 

こころ検定
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精神疾患の分類と特徴

心因性精神障害

心理的なストレスが原因となって生じる精神疾患ですが、クライアントが持っているパーソナリティー傾向にも関連していると考えられています。

心因性精神疾患は主に不安症群、強迫症および関連症群、心的外傷およびストレス因関連障害の3つに分類されます。

不安症群

不安症群は不安感情に対する過敏性などの気質が関連していると考えられているが、原因は未解明となっています。

不安症群は主に4つに分類されます。

パニック症

激しい恐怖や強烈な不快感が、数分以内に急激にピークに達するパニック発作を突然起こします。

パニック発作は予期しておこるものと、安静時や睡眠中に突然起こるものがあり、広場恐怖症との併発が多くみられます。

またうつ病と併発する場合も多く、自殺の可能性を考慮する必要があります。

パニック発作の誘発や再発の不安から様々な精神疾患を併発し対人関係や社会生活に影響を及ぼし、さらに悪化していく場合があります。

主な症状

動悸、発汗、震え、息苦しさ、窒息感、胸痛、吐き気、めまい・ふらつき、寒気または熱っぽさ、身体の麻痺感覚、現実感の消失、抑制力の消失や精神異常が生じることに対する恐怖、死への恐怖などのうち4つ以上が起こる。

動悸・息切れのイラスト

広場恐怖症

広場恐怖症は広場だけではなく以下のような、すぐに別の場所に移動することが困難な状況への不安や恐怖を示します。

  • 公共交通機関、自動車の利用
  • 広い場所にいること
  • 扉・壁などで区切られた場所にいること
  • 群衆の中にいることや列に並ぶこと
  • 一人で外出すること

このような状況下でパニック発作や耐えることが困難な状態になった時に、自分がその場から脱出することができず、他者の援助が得られにくいと考え、不安と恐怖を感じ、回避しようとします。

限局性恐怖症

特定の対象または状況への恐怖と不安を持続的に感じたり、意図的に避けようとします。

不安や恐怖は程度にもよるが、動悸や脈拍の上昇、パニック発作を起こしたりすることがあります。

限局性恐怖症で引き金となる対象・状況を恐怖刺激といい、下位分類があります。

またクライアントの75%が複数の恐怖刺激を持っています。

限局性恐怖症の下位分類
  • 動物:犬、虫など
  • 自然環境:高所、嵐、水など
  • 血液・駐車・負傷:注射針、手術など
  • 状況:飛行機・エレベーター・閉所など
  • その他:嘔吐・騒音など
飛行機恐怖症のイラスト

社交不安症

社交不安症とは、他者から注目を浴びる可能性のある社交場面に対する著しい恐怖や不安がある状態を示します。

批判や否定的評価への過敏さや恥ずかしい思いをしたくないという強い考えがあります。

社交不安症のクライアントは該当する社交場面において、動悸、発汗、胃腸の不快感、下痢、紅潮などの不安症状が現れます。

重度の場合にはカウンセラーと対面すること自体が困難となるため、薬物治療によって不安と恐怖を抑制することから治療をを進めます。

その他の不安症群

分離不安症:
愛着を持っている人物からの分離(病気、死別、迷子、通学など)されることに対して、発達的に不適切で過剰な恐怖・不安・苦痛を感じる疾患。

選択性緘黙かんもく
不安が原因となり、ある特定の状況などにおいて一貫して会話をすることがない症状で生活に支障をきたしている場合をいう。

全般不安症:
多数の出来事や活動に対して過剰不安や心配(予期憂慮)がほぼ毎日のようにある疾患。筋肉の緊張などの身体症状を伴い、社会的な日常生活に支障をきたす状態である。

醜形恐怖症:
自分自身の身体的な特徴にとらわれて、他者と外見を比較し非常に些細なものであっても「醜い」、「歪んでいる」と思いこみ、社会生活に支障をきたすレベルである。

強迫症

強迫症の主症状には強迫観念強迫行為があります。

強迫観念とは、繰り返される持続的な思考・衝動・イメージのことで、本人にとって不安と苦痛を生じさせるものをいいます。

強迫行為はクライアントにとって不安・恐怖・苦痛を回避や緩和するために繰り返される行為で、明らかに過剰な行動です。

たとえば、何度も繰り返し手を洗う、何かを順番に並べるといった外的行為や、声を出さずに祈る、数を数えるなどの内的な行動などがあります。

また、ため込み症といった、価値の有無に関わらず物が捨てられず、物に対する感情、行動が症状となる疾患も強迫症に含まれます。

心的外傷およびストレス因関連障害群

心的外傷およびストレス因関連障害には大きく2つに分類されます。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

強いストレスを伴う出来事を体験もしくは目撃することによって発症します。

また、親しい関係の人が経験した話を聞いた場合にも発症することがあります。

苦痛を伴う出来事の記憶を、繰り返し思いだす、夢を見る、フラッシュバック体験をする症状がみられ、極端な場合には現実認識の損失が起こることもあり心理的苦痛を感じます。

認知と感情にネガティブな変化が認められ、激しい怒りや自己破壊的な行動、過剰な警戒心や睡眠障害などが症状として現れたりします。

フラッシュバックとは心的外傷的出来事を再体験しているような感覚に襲われ、知覚や意識の一部が失われたように感じる解離状態のことをいうよ。

急性ストレス障害(ASD)
急性ストレス障害とは心的外傷後ストレス障害と非常によく似ているが、発症して3日から1か月以内に状態が改善する。

適応障害

明確なストレスをともなう何らかの出来事や環境によって引き起こされる、情緒面や行動面に現れる症状で、社会的機能に支障をきたします。

ある特定の状況や出来事がクライアントにとっては非常に耐えがたく感じられ、憂鬱な気分や不安感が強くなり、落ち込んだり涙もろくなったり神経質になったりします。

また無断欠席や喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

適応障害には6か月未満の急性と6か月以上となる持続性(慢性)があります。

その他の心的外傷およびストレス因関連障害群

反応性アタッチメント障害:
子どもが不十分な養育や極端な養育を経験する(虐待、ネグレクト)ことによっておこる障害で、苦痛に対して正常な反応(回避する、泣く、嫌がる)をほとんどせず、他者との交流関係が希薄である。

アタッチメントとは「愛着」という意味だよ。

脱抑制型対人交流障害:
子どもが不十分な養育や極端な養育を経験する(ネグレクト)ことによっておこる障害で、見知らぬ大人に対してもためらいなく、過度になれなれしい言語的・身体的行動をとる。


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