【こころ検定2級対策】vol.7 生理心理学と認知心理学~記憶と脳

こころ検定
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記憶と脳

記憶とは脳に保管された自分で集めた情報

記憶とは知覚された出来事が情報として脳の中に保管され、必要な時にその情報を取り出す過程のことをいいます。

符号化・・・知覚された出来事を意味のある情報に変換すること

貯蔵・・・情報を保管すること

検索・・・情報を取り出すために探すこと

オンラインストレージのイラスト

新しい記憶は海馬で一度ファイルされ整理整頓された後、大脳皮質に貯蔵されます。

脳に消去ボタンはない

人の脳に貯蔵される情報は、記録ではなく自分なりにまとめられたものになります。

ですから、もしも同じ体験を二人の人が同時に経験したとしても、その記憶は全く別なものになることもあるのです。

たとえば、同じ学校の生徒200人が行った修学旅行の記憶は200通りあるのです。

修学旅行が楽しかった生徒もいれば、つまらなかったと感じる生徒もいるのですから当然ですよね。

修学旅行で財布を落としてしまったAくんはそのことがとてもくやしい思い出になってしまい、何年たっても忘れられません。

それどころか、それ以外ではとても楽しい旅行だったはずなのに、財布を落とした記憶だけが忘れたくても忘れられない・・・

涙をこらえている人のイラスト(男性)

とはいえ、たいていのことは時間とともに記憶は薄れていくものです。

Aくんの思い出もいつかは笑い話になるかもしれません。

心理学者エビングハウスの実験

《無意味綴りを使用した忘却に関する実験の結果》

20分後・・・58%しか覚えていない

1時間後・・・44%しか覚えていない

1日後・・・34%しか覚えていない

31日後・・・21%にまで減少

このことから、1日経過までには急激に忘却が進むがそれ以降はゆるやかに忘却がすすむことがわかった。この実験自体にはいくつかの問題点があったものの、のちの記憶に関する認知心理学の研究のきっかけとなった。

記憶のメカニズム:多重貯蔵庫モデル

多重貯蔵庫モデルとは、人間には知覚された情報の貯蔵先が複数あるといわれており、その特徴から記憶を分類をしています。

感覚記憶とは 

五感(目、耳、鼻、舌、皮膚)で知覚された情報は感覚記憶として貯蔵されます。

視覚で約0.25秒、聴覚で1秒しか保持されず、すぐに忘却されてしまいます。

たくさんの知覚された情報の中から、注意が向けられたものだけが次の短期記憶へ転送されます。

短期記憶とは

約15秒~30秒ほどの保持時間があるが、保持できる容量にも制限があります。

マジカルナンバー7プラスマイナスとよばれ、短期記憶で一度に記憶できる情報量は平均して7個、少なくて5個多くて9個といわれています。

ところが、自分の携帯番号はマジカルナンバー7プラスマイナス2を超えているのに忘れずに覚えていますよね?

これは何度も繰り返し覚えようとしたことで、短期記憶から次の長期記憶へと情報が転送されているからなのです。

人間はココがすごい!

また短期記憶には知覚情報の貯蔵だけでなく、すでに長期記憶として貯蔵されている情報との関連を分析したり、判断を行って物事の理解や把握を促進する機能があります。

この情報処理能力のことをワーキングメモリーといいます。

長期記憶とは

私たちの生活の中で使う記憶のほとんどはこの長期記憶になります。

時系列的に分類すると、回想的記憶展望記憶に分類されます。

さらに回想記憶は大きくエピソード記憶意味記憶手続き記憶の3つに分けられます。

長期記憶を分類するとき、言葉に表現できる記憶を宣言的記憶といい、エピソード記憶と意味記憶がこれにあたります。

ことばで表現できない記憶は非宣言的記憶とよばれ、自転車の乗り方や泳ぎ方などの手続き記憶が該当します。

エピソード記憶の中でも特にその人の人生にとって重要でアイデンティティに深くかかわる記憶を自伝的記憶といいます。

エピソード記憶は武勇伝みたいになっちゃったり、あいまいで不正確になりがちなので心理カウンセリングでは細心の注意が必要になるよ。

近年の心理カウンセリングでは「今ここで」という現在へのアプローチする手法が主流になっているよ。

十分な睡眠をとると試験がうまくいく

睡眠中は脳や神経の活動が抑えられているが、機能が停止しているわけではありません。

睡眠が記憶におよぼす影響を調べる研究において、覚醒時に記憶された事柄は睡眠中に再び情報処理がされ、記憶が促進されていることが判明しました。

睡眠は記憶の忘却を防ぐだけでなく、記憶の向上にも関与していることがわかりました。

ですから、試験前にあまり眠らずに試験を受けるよりも、十分な睡眠時間をとって試験に臨んだ方が、記憶の定着がよく体調もばっちりで試験はうまくいく、というわけです。

夢と記憶

レム睡眠時に見た夢は断片的な言葉や場所などの意味記憶に関するものが多いといいます。

ノンレム睡眠時に見た夢は、ある程度ストーリー性があり、エピソード記憶に関するものが多いことが判明しています。

また、夢の中に現れる記憶の内容は1日前と1週間前の出来事が多いこともわかっています。

フロイトの似顔絵イラスト

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