節約したい、ミニマリストになりたい人は気を付けて!
ほんとうに欲しいものを選べますか?
買い物に行くとよくみかける「本日限り」「数量限定」などの文字。
本日限りです、などと言われると大抵の人は今日を逃したら買えなくなってしまうかもしれないという気持ちになりますよね。
ネットで買い物をするときには、何を決め手に買い物をしていますか?
ネットショッピングは便利ですが、簡単に買い物ができてしまう分、十分に考えながら買わなければ無駄に買い物をしてしまったりすることになりかねません。
ちょっと待ってください。
それ、本当に欲しいものですか?
買う側の心をゆさぶる4つのテクニック
- 文脈効果
- 希少性の原理
- 返報性の原理
- ウィンザー効果
価値を高める言葉(文脈効果)
商品の価値はその品物自体にだけ価値があるわけではないのはわかっているはずなのですが、
「人気商品」とか「女優の○○さんも愛用」なんていう説明をみるとその商品がとてもいいものに感じてしまいます。
実はほとんど同じものなのに、○○王室御用達のティーカップには普通のティーカップの10倍の値段がついていたとしても、由緒正しいから価値が高いと人は判断してしまいます。
これは『文脈効果』といってその商品に権威性を持たせることで価値が上がったようにみせるテクニックです。
たとえば、高級ブランドの50万円の腕時計と1万円の腕時計があります。
あなたがほしいのはどちらですか?
腕時計がほしいだけならどちらも同じ腕時計です。
高級ブランドの腕時計がほしいというのは、ステータスを高めたい人にはよいと思いますが、ただ腕時計が必要なだけなら安いものでも十分なはずです。
これは極端な例かもしれませんが、今あなたが必要なものは何かを見極めることが重要です。
限定商品(希少性の原理)
「本日限りの商品です」や「数量限定、残りわずかです」と言われると、急いで買わなくちゃとおもってしまいます。
これは『心理的リアクタンス』といわれる心理作用を利用したものです。
人は自由を制限されるとそれに抵抗し自由を奪われたくないという心理が作用します。
自分がその商品をいつでも自由に買うことができないという事実に自由を奪われまいとしてついその商品を買ってしまうのです。
また、世の中に出回る数が少ない商品はより価値が高いものとして感じられるのです。
これを『希少性の原理』といいます。
これを利用し数量限定や限定の特典をつけたりすることで購買意欲をあおるテクニックです。
限定のおまけがついているからといって、つい必要以上の数を買っていませんか?
そのお店、この間も本日限定のセールやってませんでしたか?
ホワイトデーやお土産を買う(返報性の原理)
ホワイトデーは日本発祥のイベントです。バレンタインデーとセットであるイメージが強いですが実は外国にはほとんど存在しないそうです。
ホワイトデーのほか日本には昔からお祝いの贈答品にたいする返礼品や、旅行に行った際のお土産などの『返報性の原理』に由来する習慣があります。
義理チョコにホワイトデーのお返しって必要ですか?
会社の同僚や上司にお土産必要ですか?
実は相手もそれほど欲しいと思っていない場合がほとんどではないですか?
それ以外にも返報性を使ったマーケティングはよく行われています。
試食をもらったので買わなければと思い買ってしまったり、丁寧に商品の説明をしてもらったので勧められるままに購入してしまう。
自分に何かしてくれる人や自分を肯定してくれる人には自然に好意を持ちます。
これを『好意の返報性』といいます。
買う意思のあるものだけ試食しましょう。買っても後悔しないと思えるものの説明を聞きましょう。
うわさ話の方が信じやすい(ウィンザー効果)
上司から直接「君はいつもがんばっているね」などと言われると、うれしい反面ただのお世辞なのでは?と思って素直によろこべなかったりしませんか。
ところが、同僚から「○○部長が君のこと仕事ができるってほめてたよ」と言われると素直によろこべますよね。
人間の心には第三者からの話を「多くの人が共有している情報」として重要だと感じ信じやすくなってしまう働きがあります。
これを『ウィンザー効果』といいます。
これをマーケティングに活用しているのが口コミサイトなどです。
ある商品の利用者の声として口コミサイトなどで評価をしたり効果をうたうことで商品の信ぴょう性を高めることができるのです。
利用者の口コミであれば多くの人が感じているものとして認識されやすくなります。
またネットで拡散されたうわさ話もすべてが信用できるものではありません。
情報が多いと何を信じてよいのか判断が難しくなりますね。
口コミを参考にする際には注意しなくてはいけません。
感じ方や評価には個人差があります。
口コミをすべてと思って信じて買うのは危険です。
まずは商品そのものの素材、機能、性能をよく調べることです。
あやしいと自分が思うものは買わないのが一番です。
なんとなく物を買ってしまう時代は終わりました。
安いから買う時代もおしまいです。
ほんとうに必要なものを見極めることは、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。
情報におどらされないためには、常に勉強ですね。
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