
試験や何かを成し遂げるには、たくさんの努力やある程度の能力が必要であると思いますが、それ以外にも意外と効力のあるものがあります。
それは根拠のない自信です。

え、そんなものでなんとかなるの?なんて思いますが、
何かを成し遂げようとして行動する時には
「結果予期」…こうすればこのような結果がでるという予測
「効力予期」…このような結果を出すのに自分はふさわしい行動ができるという確信
という二つが必要です。
効力予期の強さを表すのが
『自己効力感』といい、
アメリカの心理学者バンデューラはどんな状況であっても自分は結果を出せるという、自分に対する有能感や信頼感のことをそう名付けました。
実際に成功を収めている人は自己効力感の強い場合が多いといわれています。
他者からの信頼や期待が自分をなんでもできるという気にさせる、なんてこともあるのです。
自己効力感が強ければそれだけモチベーションも高くなり、結果に結びつきやすくなるというわけです。
お子さんには「あなたはできる子だから!」と
声をかけてあげることで自己効力感を高めて、結果を出しやすくしてあげることが大切です。
- 達成体験
- 代理体験
- 言語的説得
1. 達成体験
自分で一度でも成功していれば、小さなことでもできないことよりも、できることに目を向けられる様になり、自信につながります。
2. 代理体験
誰かの、成功している様子を見ていれば、そのやり方がわかり、自分でもできそうだと感じます。特に自分と同じような境遇の人なら、より強い自己効力感につながります。
3. 言語的説得
言葉で「君はこんなな頑張ったのだから、絶対できるよ」と説得されると自己効力感がたかまります。
他人の説得だけでなく、自分はできる!と繰り返し説得することも効果があります。
一方、アルコールや薬物によって高揚感を得ることでも自己効力感は得られますが、これは一時的なもので、反動で無力感が襲ってくることにもなりかねませんので気をつけましょう。

一つのことにうまくいけば、他のことにもうまくいくものである。これは教育にも人生のほかの面についてもあてはまる。
「子どもの教育」 アルフレッドアドラー
自己効力感に似た言葉で自己肯定感という言葉があります。
自己肯定感とは字の通り自分のありのままを認め、受け入れるということです。
自己肯定感が高い人はポジティブな考え方をすることができる人です。

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